宋文洲さん『愛社精神を持つ社員は仕事ができない』という正論

今日は朝から勉強になる記事を見つけました。
愛社精神を持つ社員は仕事ができない: 宋文洲のメルマガの読者広場

引用です。

精神論が大好きな人は、だいたい会社も好きです。もっと正確にいえば彼らは会社に行くのが好きであり、会社に居るのが好きです。好きな理由は仕事ができるからではなく、居心地がいいからです。

きっと誤解を受ける表現だと思うので、宋さんの主張を勝手に咀嚼すると下記の感じではないでしょうか。

経済合理性を追求せず精神論に逃げる管理職・マネージャーは仕事ができない。その割に、会社は居心地がいいので、日頃就業時間以外も含めて長時間会社で過ごし、総じて愛社精神を主張する。

これはまさしくその通りで、精神論が好きな人は、会社に居心地のよさを感じている場合が多いというのは、いくつも実例がみられます。付け加えると、ぼんやりとした仕事の方向性しか頭にないマネージャーは、精神論を掲げ、会社に長時間滞在することで、目に見える実績を残せていない不安を抑えようとしているような一面もある気がします。そして、愛社精神を叫ぶ。愛情なら家族に注ぐべきでしょう。

事業に関わるにおいて、経済合理性を追求することから逃げてはいけない、そして就業時間の短縮も経済合理性の追求に貢献しているということを認識すべきと思います。

しかし、一番の焦点は、会社のトップ、つまり社長がこの認識をもっているかでしょう。
各社員に経済合理性を追求させる、つまり「会社を居心地のいい場所」にしないために自らリーダーシップをとって行動する(※)姿勢がないとその下が動かなくても当然かと。社長まで精神論主義にはまっている場合、まぁ、そりゃ無理ですね。だから管理職を批判する前に、やはりまず会社のトップを見るべきなのでしょうね。

※例:http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20121112/239302/?P=2&mds&rt=nocnt