マネージャーの仕事について考える シンプルながら超重要なこと

マネージャー業務といってもいろいろあると思いますが、ざっくり単純化すると、部下に仕事を指示して、その遂行状況をモニタリングしながら、成果をまとめていくというかたちでしょうか。

ただこれだけのこと、に見えたりもしますが、結構この単純化したマネージャー業務も深いと思います。色んな会社を見てきて思うのが、マネージャーが指示した業務を部下が迅速に処理する、というケースの方が稀でないかと思います。相当プレッシャーがかかっている場合は別ですが、平時においては結構部下に業務遂行のスケジューリングに裁量を任されていて、そして各業務の遂行がずるずると後ろにずれていく、またひどい場合は忘れ去られていくのが、よくみるパターンかと思います。

私は個人的に、これはある意味しょうがないというか、人間だから普通そうなるよな、という考えをもっています。自発的に高い責任感を持てなんて無理だろうと。

何らかの指示を受けた部下は、主に2つの判断をすることになります。
1.その仕事をいつするかの判断
2.実際に手を動かし始める判断

この判断、2つとも部下に任せることが、仕事が遅れる原因です。特に1の判断を先送りにすることが徹底的によくありません。部下が複数の仕事を抱えている場合、1の判断の先送りが際限なく続きます。とりあえず目の前の急ぎの仕事に全力を尽くすことが、1の判断を先送りすることを正当化させてしまうからです。

ですから、緊急度の云々に関わらず、すべての指示について、指示を出した瞬間に、いつまでその仕事が完了するかの日付をコミットさせるべきなのです。指示を出すのと同時に1の判断をさせる。これがよく聞くようで、よく守られていないポイントです。

マネージャーは自分が出した指示に対する部下の日付コミットメントを管理する責任があります。
これは期限内に指示を達成させるためプレッシャーをかける意味もありますが、それよりも部下に適切なサポートを提供するチャンスを伺うためです。

今はGoogle Driveのおかげで、日付コミットメント付きのToDo Listを作成し、簡単にメンバーで共有できるようになりました。お互いネットに繋がっていたら、リアルタイム更新、モニタリング、サポートも可能です。その辺の詳細はまた機会をみてということで。