Googleで中小企業の業務管理が歴史的転換点にあるかも


中小企業の業務管理は、歴史的転換点に来ているのかもしれません
Googleが提供する各種ツールの性能、安定性が充分信頼できるレベルに達し、これを利用することにより、ローコスト(というかほぼコストゼロ)で業務を飛躍的に効率化できるからです。

・文章作成・共有
表計算作成・共有・同時編集
・プレゼン資料作成・共有
・予定管理機能(カレンダー)
・大型データ保存・共有
・メールの作成・受信・送信(gmail)

一昔前ならこれらすべての機能を持たせたシステムを構築しようなら、相当な金額のシステム投資が必要でした。例えば、今GoogleのSpreadsheet(エクセルと同機能)は、複数人で同時編集ができるのですが、これなんて10年以上社会人して情報共有やシステムに関して頭を痛めたことがある人にとっては、奇跡のような機能に感じるでしょう。データ共有も完全にクラウドのシステムなので、サーバーの導入を考えたり、ネットワークの設定等、何も必要ありません。データ容量も無料で5Gで提供されています。
さらに、会社のメールをgmailで受け取るよう設定もできるので、インターネットが繋がる環境、つまり自宅のパソコン、または携帯電話(スマホが好ましい)があれば、いつでもどこでも仕事ができることになります。
それらすべての機能が無料で提供されています。

今、私が関わる会社では、全社員にGoogleのアカウントを作成して上記すべて機能を利用して業務を大幅に効率化させています。一度使い始めると、もうこのシステムがなくなることが考えられないほど便利ですが、まだ全面的に導入している企業は少ないと思います。
大企業は、まぁ、いろいろセキュリティならコンプラやらで厳しいかもしれませんが、中小企業はさっさと導入して、業務を効率化すべきだと強く思います。

色々気になる点があるのは分かります。
Microsoft OfficeでWord、ExcelPowerpointに比べると、まだフォントや細かい機能が足りなく感じる部分もあるのですが、その差はぐんぐん縮まっている気がします。
セキュリティに関して危惧される方もいらっしゃると思いますが、2段階認証プロセス等のセキュリティ対策をうまく利用することにより対処できそうです。
2 段階認証プロセスでビジネスを保護する - G Suite 管理者 ヘルプ
Googleの2段階認証を設定したあとにiPhoneやiPadアプリとGoogleアカウントを連携させる方法 - diwao日記

Google側に自由に見られるじゃないか!という声が聞こえてきそうですが、高度な機密情報を有する大企業ならまだしも、極東の中小企業の情報をあさって小銭を稼ぐような真似をGoogleのエンジニアはしないでしょう。だって、本業に没頭する方が遥かに楽に儲けられるのでしょうし、そんなことが発覚し、ネットで伝播してGoogleのブランドイメージを毀損するリスクが大きすぎます。
よって、基本的に安心して利用していいと考えます。

利用者側がもっと考えなければならないことがあります。
実は、ある意味ここからが一番大切で、それは、具体的にどういう資料を保存・共有するのか、どういうフォーマットで情報をとってくるのか、どのような用途でそれらすべての情報を運用し、業績に繋げていくのかを明確にすることです。この論点に関する深い考察なしに、無闇矢鱈にデータを共有しても仕方ありません。
この話も深い話なので、別の機会に取り上げたいと思います。