Twitterの情報拡散に見る「言葉のマーケット」

情報感度が高い人々がSNSで密接に繋がっていることより、質の高い情報は、その人達の間では猛烈な速さで交換されていることを実感します。
よって、持っている+発信できる情報の質や嗜好によって、交換できる情報の質や嗜好が決まり、結果入手できる情報の質が決まる。
SNSの上で「言葉の市場原理主義」のような情報になっていると思われます。
一例ですが、この市場のダイナミズムを感じる経験が私にもあります。

以前、森功著『許永中 日本の闇を背負い続けた男』という本を読んでいて、その中で京都のフィクサーとして「山段芳春」という名前がでてきました。この方の名前で関連書籍を調べると、この方の秘書兼愛人だったという方が、山段の実態を告白する書籍を出版(遠の昔に絶版)されていたので、Amazonマーケットプレイスで入手しました。森さんの本の中では京都の裏社会を取り仕切る黒幕というどちらかというと怖いイメージで紹介される山段氏が、この本だと、まず1ページ目から山段氏が還暦祝いで赤いちゃんちゃんこを着てはにかむ、かわいらしい写真が掲載されていて度肝を抜かれました。

黒幕といわれた男―山段芳春の素顔

黒幕といわれた男―山段芳春の素顔

これはレアな本を入手したなと興奮した私は、下記のツィートを発信しました。するとすぐさまその下のツィートの返信がきました。

この方はジャーナリストの方なのですが、私とは一面識もありません。
しかし、この山段氏に関する著作を通じて意気投合し、関連情報について交換をさせていただきました。
未だに、どこから私のツィートを見ていただけたのかは謎なのですが、私はこの時以来SNS上に形成されつつある「言葉のマーケット」を強く意識し始めました。見ている人は見ているなと。出すもの出せば、返ってくるなと。
本件も引き続き探求していく予定です。