イラストレーター南暁子さんが作成するアイコンが素晴らしい

先日、水道橋博士さんと宮崎哲弥さんの番組の動画を紹介しましたが、佐々木俊尚さんを紹介した時に思い出したことを一つ。
ご存じの通り、佐々木さんは書籍、メルマガ、SNS等、様々なメディアで様々な情報を発信されています。
よって、佐々木さんがTwitterFacebookでお使いになられているいい感じのアイコンを見たことがある方は多いと思います。

このアイコンは、イラストレーターの南暁子さん(Tumblr)が作成されたものです。もともとの経緯は、佐々木さんがTwitter上で、「名刺を渡すよりTwitterアカウントを渡す方が名刺としての効能が大きいのではないか」→「さらにアイコンも載せておくとさらにいいのでは」という議論をされていて、それに対して「SNSのユーザーアイコンはとても大切なもの」と考える南さんが反応したことから交流がはじまりました。
詳しくは下記リンクをご覧ください。
http://togetter.com/li/27090

南さんはアイコンについて、「似顔絵ではなく、その方のパーソナリティを表す『キャラクター』になってほしい」と仰ってます。よって、本人の写真から、ただイラストを作るのではなく、その人の人柄に関する情報も入手してイメージを膨らませて、オリジナルの「キャラクター」を作成されます。よって、アイコンの構図はもとの写真とはかけ離れたりするようですが、逆にそれが高く評価されています。私もそこでオリジナリティを加えることは本当にいいと思います。

これをきっかけに、南さんは多数の方のアイコンを作成することになります。
そして今や、佐々木さんをはじめ、南さんにアイコンを作ってもらった人が実際に集まって、飲み会をはじめ色んなイベントを開かれているそうです。アイコンで繋がる縁が多方面に展開しているようです。

私は南さんのこの一連の活動は、クリエイターの方がSNSをうまく利用している好例であり、その他アーティストや写真家の方々にとっても、本当に示唆に富むと思います。

例えば、2013年1月現在、佐々木さんは、Twitterで約17万人のフォロワー、Facebookで600人のfriendと約1万人のフォロワーをお持ちです。よって、重複する部分を差し引いても17万人以上の人が佐々木さんが情報を発する度にこのアイコンを見るポテンシャルがある計算になります。実際に見ている人ベースでも10万人は下らないでしょう。

しかも情報感度が高い人は、だいたい他の情報感度が高い人と繋がっているものなので、佐々木さんの発する情報は、同じく情報感度の高い人が見て、またそれを他の感度の高い人に伝え、、とネズミ算方式に広がっていっていると想像します。私の直感では南さんの作品は、少なくとも、日本のネットにいる所謂「情強」な人達の目には一通り入ったのでは、と思っています(ちなみに私は、この情報感度が高い人達の間でねずみ算方式で高速で情報が広がっていく現象を勝手に、「知の乗数効果」と呼んでます笑)。

この宣伝効果は半端ない、と率直に思います。下世話ないい方かもしれませんが、コスパフォもめちゃいいと思います。
これら一連の動きは、もちろん、南さんのイラストレーターとしての才能、情熱、オリジナリティ加え、佐々木さんのツィートを見て、即行動を起こしたことに因ることはいうまでもありません。

南さんは一例として、クリエイターの方々にとってSNSは新しい活動の場、というか新しい大陸が現れたくらいにインパクトがあると思います。これを利用しない手はない!と思いますよ。いいものを創っていれば、高速で日本全国、また世界に広がるチャンスが開けたという意味では、意欲と才能と行動力がある方にとっては、本当にいい時代の始まりだと思います。

実は私も昨年末、アイコンを書いていただだくという機会をいただき、なんとこの前の元旦に仕上げていただくという、私にとっては今年はなんとも幸先の良いかたちになりました。

近々、ご本人と会って直接お話を伺ってくるつもりです。
またここで発表しますね。