『君主論』で圧倒的に響いた言葉
最近、ちんたら読んでいた君主論をようやく読み終えました。
- 作者: ニッコロマキアヴェッリ,Nicoll`o Machiavelli,河島英昭
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1998/06/16
- メディア: 文庫
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「運命」についての件です(第25章)。
運命は時代を変転させるのに、人間たちは自分の態度にこだわり続けるから、双方が合致しているあいだは幸運に恵まれるが、合致しなくなるや、不運になってしまう。私としてはければこう判断しておく。すなわち、慎重であるよりは果敢であるほうがまだ良い。なぜならば、運命は女だから、そして、彼女を組み伏せようとするならば、彼女を叩いてでも自分のものにする必要があるから。そして周知のごとく、冷静に行動する者たちよりも、むしろこういう者たちのほうに、彼女は身を任せるから。それゆえ運命はつねに、女に似て、若者たちの友である。なぜならば、彼らに慎重さは欠けるが、それだけ乱暴であるから。そして大胆であればあるほど、彼女を支配できるから。
「人をどう統治するか」についてプラグマティズムにあふれた数々の記述の最終章にこういう現代でも通じるおしゃれな一節。逆に強烈な印象に残りました笑