HONZ代表成毛眞さん「読まれるWeb書評の書き方」講座に参加


ノンフィクション専門の「おもしろ本紹介サイト」(≠書評サイト)、HonzHONZ - 読みたい本が、きっと見つかる!の代表で、元日本マイクロソフト社長の成毛眞さんのWeb書評講座に参加してきました(講談社「現代ビジネス」主催)。
成毛さんは、新潮社の国際情報誌フォーサイトでの「遊んで暮らそう」という異色の連載でその存在を知って以来、ぶっ飛びながらも本質にずばっと切り込む発言は強くインスパイアされるので、逐一フォローしてきました。
今回も最近成毛さんが何を考えているのだろうと思い軽い気持ちで参加した次第です。
やっぱりおもしろかったです。

この講座は、Honzに新しく入ったレビュアーに教える、書評を書く際の基礎的な心得をレクチャーするという形でした。主な内容自体は成毛さんの著書やブログを逐一見ていればそれなりに聞いたことがあることばかりだったのですが、それとないフリートークの中に面白いご発言が紛れ込んでいました。

一番印象に残ったのは、「書評を書くのに役に立っているのは落語」という発言。
成毛さんは書評の内容は当然ですが、その文章のリズム、読んだ時の音感も非常に大切にされているそうで、それには落語を参考にされているそうです。「漢字も極力少なくするようにする」という配慮もするとのことでしたが、読者が文章を音として脳内再生し、それがどう響くか、まで考え抜かれている印象でした。
その文章が「音」として快感かそうでないかの判断は完全にセンスでしょうし、落語はまさにそのセンスを磨くのに最適なのでしょうね。
ただ内容が面白いだけでなく、妙絶な音感に乗ってその文章が脳裏に入ってくるとなれば、それはそれは印象に残るのも当然です。

ちなみに、私は、自我を押さえきれなく冷静さに欠ける文章を書くタイプなので、あまり書評には向いていないのですが、読まれやすい文章を書くためのレクチャーとして、いい勉強をしました。またHonzとして、Web上で多くの人にコンテンツを読まれるためのノウハウをいろいろ蓄積されているようで、今後の展開に活かしていかれるようです。
今後はもっと出版業界全体を巻き込んで面白いことにチャレンジしていかれるようです。
Honzの活動には今後も注目ですね。

そういえば、堀江さんが漫画版Honzを始めるそうです。これもまた面白そう笑