船橋猟友会の会長に話を聞きにいってきました

先日、船橋猟友会の会長宅にお邪魔して色々狩猟に関する話を伺ってきました。
船橋猟友会

会長は、10代の頃から猟銃を所有されており、仕事の傍らずっと猟を続けてこられた方です。
よって、自宅には複数の銃を所有されており、銃に関する造詣も相当なもので、正直結構分からない部分がありました(テクニカルタームが難しい)。
ただ、私がイノシシ猟をやりたいということを踏まえて、銃弾の選び方、また多種類の銃弾をどう使い分けていくか、等実践的な部分のレクチャーを受けました。

その中でまた詳しく千葉県の狩猟事情を聞きました。やはり、イノシシやキョンは本当にシャレにならないくらい増えていて、しかし狩猟で捕獲するくらいでは全然追いついていないとのことです。
その理由の一つに千葉のイノシシはイノブタ系が多いらしく、イノブタは、通常のイノシシが一度の出産で平均5匹のところ(←これでも多い)、なんと10匹くらい子供を産むそうです。10匹のうち半分した成獣にならないとしても5匹、つまりつがいが毎年倍以上に増えていくことになります。さらにキョンについては、出産直後にまた妊娠できるらしく、繁殖のペースが早いそうです。
しかも、千葉県は大量の雪が降り積もることもなく、動物達にとって非常に過ごしやすい場所だそうです。というわけで、獲っても獲ってもどんどん増えていくと。そして、かずがそもそも多いので、銃で追い込み猟をするより、罠で獲る方が効率がいいそうです。

一方、猟師にとっては千葉という土地柄は、「人が多く、川がない」ので、獲物の処理がしにくいそうです。まず獲った獲物は血抜きをしなければならないのですが、その際、獲物を丸ごと川に沈めるようなことをするのですが、そもそもそんな川がないと。また、民家が近く、山に入っている人も多い(行楽客)ので、その場で解体というのもなかなか難しかったりするそうです。

獲物の処理については、血抜きの大切さを強調されていました。血抜きをどのくらい徹底できるかが、肉の美味しさを左右するらしいです。そして、肉を見て血抜き加減をみれば、だいたい誰が処理したかわかると。血抜きが不十分な場合、食べる直前にキッチンペーパー等で補完するのもありだそうです。

それにしてもこういう現場の生情報って当然といえば当然ですが、ネットにはまったく載ってません。今は口頭伝達の一子相伝みたいな状況でしょうか笑。私はバンバンここで公開していきたいと思います。