企業戦略は「点」ではないか

企業経営に「戦略」という戦争用語を使うことにそもそもピンとこないと、このブログで吐露したことがありますが、その思いに基本的に違いはありません。
戦略という言葉を使うなら「情勢判断を綿密にした上で実現可能な目標を定める」という、原則を少なくとも堅守する必要があると思います。決して目標、夢を決めて、それを達成するために情報収集をするということは、戦略ではありません。
一方、日々、企業戦略に携わる立場から思うのは、極めて曖昧な議論が多いなと。
徹底的に何をするか、そして何をしないか、そして何をするにしてもどの順番でしていくかの議論があまりなされない場合が多いなと思っています。
抽象的な言い方ですが、突破すべき点にずばっと焦点を当てた、点以外はすべて捨て去るような、所謂「戦略」を余り聞いたことありません。
私は、やはり「企業戦略」という言葉が今世紀最大の誤解を招く言葉の一つであるのような気がしてなりません。