困難にぶつかった時に抜け道を探すセンス。読書との関係について。

私を含め、社会人をしているとそれなりに定期的に困難にぶつかるものです。
思い描いていた仕事ができなかったり、急にヤル気を失ったり、上司からパワハラを受けたり、給料があがらなかったり、、などなど。
どのような形で社会人としてのキャリアをスタートしているかは人それぞれですが、どのような道を歩いているせよ、それぞれそれなりの困難に直面する、という理解で間違いないと思われます。

よく、「ピンチこそチャンス」といわれ、困難に直面した時こそ局面を大きく変えるチャンスと私も思うのですが、もう少しこの言葉が何を意味しているのか丁寧に考える必要があると考えています。

1.困難に耐える(思考停止)
2.困難を迂回する抜け道を探す(積極思考)

端的にいうと1と2は違うと思います。
1をするだけでも、忍耐力がつくので、一定の成長した実感を得られてしまうのがトラップと思います。
困難の際に学ぶべきことは2で、2のセンスをどのくらい高めるかで、強かに人生切り開いていけると考えています。

「どういう困難な局面で、抜け道がありうるか」を想像するセンスは、いかに自分以外の人の人生を大量に知っているか(いかに人生は多様性をもちうるか)が重要と考えています。
そのためにいろいろ普段から情報収集をすべきかと思いますが、やはり何よりも古今東西どういう人間がどのように生きてきたかを知るには、本が一番いいと思います(ただし、小説除く。一定の論理的記述を含んだ書籍がよいと思います)。膨大な読書量が、困難にぶつかった際の抜け道探しのセンスに資することは、ほぼ確実と考えています。

さらに、見つけた抜け道を突き進むためには、関係者と交渉するセンスも必要だったりします。この時に「言葉」は重要なツールとなります。もちろん言葉だけでは交渉は足りませんが、読書で培った多様な言語表現は交渉の際に必ず生きてきます。

というわけで、実は徒然のまま書き始めた文章だったのですが、結論として「困難に立ち向かうために読書は有用」というところに落ち着きました。今度から、「読書ってなぜ大切なの?」と聞かれたら、この切り口でも説明してみようと思っています。