元アップル社員・松井博さんの記事「アップルが失いつつあるもの」が本質をぶった斬っている気がする

まつひろのガレージライフ: アップルが失いつつあるもの

元アップル社員・松井博さんが「アップルが失いつつあるもの」というテーマで、アップルとスティーブ・ジョブズの実態について語っておられます。私は、この指摘がめちゃめちゃ正鵠を射てる気がするので紹介します。

ざっくりいうと、
・アップルはジョブズ復帰以前のほうがずっとイノベーティブ
・アップルを現在のアップルに押し上げたのはイノベーションよりもむしろ、その徹底した任務遂行能力
ジョブズの死後失われたものはイノベーションなんかではなく、ジョブズの存在そのものがもたらしていた「畏怖」と言っていいほどの独特の緊張感

この任務遂行能力という言葉が凄まじいポイントだと思います。もちろん想像なのですが、きっとジョブズがユーザーの利便性を徹底的に突き詰めて完成形のイメージを作り、それを確実に実現する任務遂行能力を持つ業務体制(←ここに畏怖による強烈なプレッシャーも含む)があったと。
イノベーティブな組織を創るには、イノベーティブで高い利便性を有する製品のビジョンの重要かもしれませんが、おそらく任務遂行能力を持つ業務体制をどう敷くか、も同じくらい体制ということです。
実はアップルは、ジョブズ以外にCOO(最高執行責任者)もすごく優秀だったのかもしれませんね。