SNSで起こる知の乗数効果

一般的に、質の高い情報を持っている人は、多くの情報源にアンテナを貼りめぐらし、上質な情報を吸い上げています。
そして、その「質の高い情報を持っている人」は、多くの場合、他の「質の高い情報を持っている人」の情報源となっています。よって、質の高い情報は、限られた人数の間で巡回する傾向があるといえます。
特に情報源が氾濫する現代だからこそ、「誰がいい情報をもっているか」が重要であるが故に、この傾向が強まっていると思います。

さらに、SNSソーシャル・ネットワーキング・サービス)、特にTwitterFacebookがこの傾向にさらなる加速度を与えている気がします。この情報の巡回速度がほぼMaxになっているような気もします。
普段FacebookTwitterを見ていても何となく思います。情報の持てるもの、持たざるものとの間に凄まじい隔たりが生まれつつあるなと。
少し前、「デジタル・ディバイド」という言葉が流行っていましたが、今は「インフォマーシャル・ディバイド」が完璧に築かれつつあるなと感じます。

「インターネットによる情報の伝達が物理的な距離を凌駕する」とよくいわれます。確かにビジネス等そういう一面はありますが、私は、特に個人単位では、物理的に近い人同士の情報伝達は、さらに密度が濃くなる傾向があると思います。すぐ会いにいけますし、目に入るものや体感する経験にも多くの共通点があるからです。結果、その「インフォマーシャル・ディバイド」の「(質の高い情報を)持てる人」というのは都市に集中する傾向があると思います。情報化社会が進んだからこそ、物理的に住んでいる場所が重要になる、こんな一面は絶対にあると思います。

よって、現代において質の高い情報を集めるには、
●質の高い情報を発信する
●できれば人口の多い都市に住む
これしかないと思います。

もしあなたにいい情報が集まっていないと感じているなら、きっとそれは、あなたがいい情報を発信していないからでしょう。