アーティスト蓮尾麻衣子さんのご紹介


※蓮尾麻衣子さん作『ヘガテ〜すべてを引き受ける〜 (部分)』

遅れ馳せながら、、なのですが懇意にさせていただいてるアーティストの方のご紹介です。
お名前は蓮尾麻衣子さん(http://www.hasuomaiko.com/)という方なのですが、昨年末は本当にお世話になりました。

話は去年に遡ります。
昨年11月に地元滋賀県で幼馴染の結婚式があり、それに他の幼馴染と参加しました。
会自体は滞りなく1次会、2次会と終り、翌日私は東京に戻るために身支度していたのですが、その時、一緒に参加した友人から電話がありました。
彼がいうには、「新婦が泣いている」と。
話を詳しく聞くと、結婚式の最中に誰かが新婦が作ったウェルカムボードを割ってしまい、その事実を翌日新婦が知ってしまったらしいとのこと。
しかも、調査を進めると、割ってしまったのは、我々幼馴染仲間の一人であったことが判明しました。
もちろん、その割ってしまった友人も悪気はなく、本当に悪いと思っている様子で、どう謝罪するか等対応をみんなで考えてるとのことでした。
ただ、壊れたものは元には戻らず、しかもウエルカムボードという結婚した2人にとって一生の思い出の一つが壊れた事実は動かせません。
これにより受ける新婦側の心の傷は、我々部外者がいくら言葉を擁して慰めようとしても、消すことはできないことは容易に想像できました。
よって、我々ができるのは、今の状況を逆手にとって、その心の傷がうやむやになってしまうほど、強いプラス(この場合、喜び)の衝撃を与えるしかない(笑)、と判断しました。

そこで帰りの新幹線の中で思い出したのが、蓮尾さんでした。
蓮尾さんの絵を以前拝見した時に、花の描写の色使いの鮮烈さが強く印象に残っていました。
しかも、丁度その時にメールで新作のご連絡をいただいてこともあり、今回の件に蓮尾さんのご協力を仰げないかと直感したわけです。
蓮尾さんの絵の鮮烈な色使いが活かされたウエルカムボードにあれば面白いな、というか私がほしいなと(笑

ただ、蓮尾さんもアーティストとしてのスタイル、信念をお持ちでしょうし、それに最大限敬意を払いたいので、ある意味恐る恐るご提案させていただいたのですが、なんとご快諾いただき、感激しました。
契約に関しても、祝い事と言うこともご考慮いただいてか、リーズナブルな条件をご承諾いただき、蓮尾さんの器の大きさを感じた次第です。

その日から完成が待ちわびしくなりました。
そもそも、芸術性が高いウエルカムボードが仕上がるのも楽しみですし、あと、本来、結婚式前に作っておくべきウエルカムボードに、結婚式最中の新郎新婦が写っているという矛盾。
本当に、色んな意味で「世界に一つしかないもの」が出来上がるのではないだろうかと(笑

そして約1ヶ月後、作品が仕上がってきたのですが、完成品は私の想像も凌駕する素晴らしいものでした。
題材となった写真も合わせてご紹介します。

【題材となった写真】

【完成品】

【枠に入れた後の作品】※銀座の専門店で枠を買ったのですが、作業中に傍から見ていた客の方も「いい絵ですね〜」と関心されていたので、「そうでしょ〜」と返しておきました(笑

正直、このウェルカムボード、個人的にほしいのですが、私はカラーコピーで我慢して、オリジナルは今も新郎新婦の新居に丁重に飾られているそうです。
蓮尾さん、その節は本当にありがとうございました。

ちなみに、今蓮尾さんは福岡県を拠点に活動されてます。
来週の5月15日まで福岡市の山本文房堂http://www.yamabum.com/gallery/index.html)でチャリティーアート展をされているので、お近くにお住まいの方はぜひ。

【蓮尾麻衣子さんの情報】
HP http://www.hasuomaiko.com/
Twitter @mhasuo
Facebook http://www.facebook.com/profile.php?id=100000266046418