第1回ブレーンストーミング 議題:プロジェクト全体像

 先日プロジェクトを立ち上げて以来、著者の梅田さんからのトラックバックをはじめ、数々のプロジェクトへの参加表明、そして各ブログにおける当プロジェクトに対する期待の声、本当にありがたく感じております。
 現在、後藤さん、長沼さん、岩崎さん(英訳pと兼任)、三名の方より参加表明をいただきました。誠にありがとうございます!

 さて先日、参加表明をメールで募っておいて何ですが、フランスチームは運営方法についてのブレストから、作業進捗報告まで、すべてブログ上で公開し、衆目の中で作業を進めていきたいと考えております。極度な個人情報が含まれる情報伝達やただの事務連絡以外は、メールでの伝達を控え、私の(でなくてもよいですが)ブログを「会議室のテーブル」と見立て、各種議論を展開したいと考えております。議題に関しては、勿論私から提案もしていきますが、皆様からの提案もお待ちしております(議題提案については、前の話題のコメント欄でもメールでも、要は何でもかまいません)。

 以下、本日の議題と私の提案です。この提案もただの叩き台なので、どんどん変えていきたいと思ってます。コメントでご意見表明お願いします(当然プロジェクト参加表明者以外の方でもご意見お願いします)。


議題:プロジェクトの全体像について

山田の提案:
 完全にオープンで行う。基本的には、Wikipediaのようなスペースをネット上に配置し、共同で作業を行う。そしてまず、プロジェクト参加表明者が自分が担当したい部分、分量を自己申告し、割り当てする。
 ただ、まだ仏語プロジェクトは人数も少なく多忙な方が多いので、残った部分について作業単位を最小化して(各章において●または(1)、(2)で区切られている単位)、挑戦障壁を低くする(プロジェクト参加者も担当引き受けは最小単位でよい)。

[共同作業スペースのイメージ図(本番は当然フランス語表記)]

第一章 羽生善治と「変わりゆく現代将棋」
●変わりゆく現代将棋 →担当者A
●予定調和を廃す緊張感 →担当者A
●将棋の世界に革命を起こす →担当者B



第二章 佐藤康光の孤高の脳―棋聖戦観戦記
1)桂の佐藤棋聖、銀の羽生挑戦者 →担当者C
2)羽生挑戦者「秘策」に誘導か →担当者D
3)未踏領域に突入、「均衡の美」をタイトル保持者が解説 →担当者E


 フランスチームの場合、そもそもフランス語を扱える人も少ないので、プロジェクトが中々進捗しないというのが今後問題になりそうであり、「自分が読んで興味を持ったところだけでも、参加してもらう」ようなスタンスの方がよいのでは、と思う。
 文章のクオリティの確保方法(いずれの方法にしても翻訳の質については、私が最終責任を持って確保する)、またバックアップ等データ保全手段等も問題になりそうだが、別途議論したい。 

 ここでアイデアを一つ。
 せっかくオープンにするので、できるだけ早い段階で、成果物とウェブ上にいるフランス人将棋愛好者とを繋げたい。
 そして、翻訳を読んだウェブ上のフランス人将棋愛好者のフィードバック(感想、質問)を翻訳して、梅田さんをはじめとする日本人の将棋愛好家や、棋士の方にブログ経由で伝え、(できれば)リプライを受け、それを仏訳して彼らに戻したい。
 この翻訳プロジェクトのそもそもの趣旨は、「将棋のグローバル普及」なのだから、このような交流作業を推進し、我々がフランス人将棋ファンと日本人将棋ファンの架け橋になることを見据えながら作業を進めたい。
 実はこの作業には、隠れた作戦もある。フィードバックを受けたフランス人に翻訳の添削をお願いする予定だ。文章のクオリティ確保にやはりネイティブの目は欠かせないと考える。もし、翻訳内容に関心を持ってくれていたら、無碍に断ることはないのではないか、、と楽観的に考えている。
 その添削を依頼する際、上述した「項目が細分化」されているのが、役立つと思われる。というのも、添削依頼量が多すぎれば、フランス人でなくてもいやになる。しかし、「質問を受けた項目一つ」とかくらいなら引き受けてくれるだろう。
 これらのフランス人とのやり取りも、できれば共同作業スペース上で一元化したい。技術的に可能なのだろうか・・・「日付のないブログ」のようなものがいいのか、、その点、私は疎いので、ぜひ皆様のご意見伺いたい。

 今実験的にであるが、ウェブ上のどこにフランス人将棋愛好者がいるか探している。Wikipedia上(Shōgi — Wikipédia)の将棋(Shogi)項目の外部リンク項目を伝手に色々あたっている。将棋協会などもいくつかあるようなので、成果物を纏めたURLを、その相手に配りまくる等も有用かと考えている。
 今、「構想を練るにせよ、とりあえず走りながら、、」ということで、既に「はじめに」を仏訳し始め、半分以上終了した。その翻訳を私のブログで公開し、そのURLを目星をつけたフランス人に配って、ミニマーケッティングリサーチ的なことをしようかと考えている。

以上



 上記は、私が今頭の中にあるビジョンを書いただけで、当然何もまだ決定していません。ただ、何か変った面白いことを実験的にでもできればいいと思ってます。そのための失敗なら躊躇なくしていきたいと考えています。
 他に良案があれば、運営手法を根元から考え直すことも勿論していきますので、ご意見、ご助言、お待ちしてます!