と学会会長山本弘さんのSF小説『神は沈黙せず』が想像以上にライトタッチでなく面白い

「世間のトンデモ本やトンデモ物件を品評することを目的としている」とされる「と学会」(と学会公式HP)の会長山本弘さんは、世のトンデモ科学がいかにトンデモかをライトタッチに、しかし鋭く暴きだす著書を上梓されており、この本がめっぽう面白いです。

ニセ科学を10倍楽しむ本

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超能力番組を10倍楽しむ本

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その後、この方の活動をBlogを通じて拝見していたのですが、科学だけでなく、時事問題に関してもライトタッチながらズバッと切り込む論調を素晴らしいと思っていました。
山本弘のSF秘密基地BLOG

そして、この記事(山本弘のSF秘密基地BLOG:物書きやってるとこういうことってちょくちょくあるのよ)をきっかけに山本さんのSF小説の存在を知り、即購入して読み始めたのですが、これがまた前々ライトタッチでなく、山本さんの情熱と造詣が詰まった壮大な話になっています。

神は沈黙せず(上) (角川文庫)

神は沈黙せず(上) (角川文庫)

神は沈黙せず(下) (角川文庫)

神は沈黙せず(下) (角川文庫)

小説なので内容には触れないとして、、骨組みを説明しますと、トンデモ科学や超常現象について凄まじい量と深さの造詣を持っておられる山本さんが、この世界の創造主、つまり「神」が合理的な実体として存在するならどのようなものか、を創造豊かに描き出されているという感じです。
造詣をおしみなく文中に散りばめられているので、iPhoneとかでGoogle検索しながら読み進めると2倍楽しめますよ。