データを暗記することの意外な重要性

おもしろく、そして深いなと思った記事を見つけました。
イオンのプロ...主婦の立ち話に耳を奪われた話 - Amazonの悪魔
イオンのプロ、凄すぎる。。。この人達に統計学をがっつり勉強してもらって、その分析による定量データと今までの経験から得た定性データを駆使して新書でも書いたら、めちゃめちゃ面白いだろうなと思います。

この中で、個人的に特に印象的だったのは下記記述です。

データを全て暗記した上で。
 脳内でそれらをさっと整列させてすっと連携させて過去との対比もした上ですでにある程度の集計を終えてから対話に望んでいる。ちょっと出しづらそうな古い話もちょっと悩むふりをしてる間にさっと出してきている。

一般的にインターネット全盛時代の今、各種統計データはすべてネット上にあり、いつ何時でも自由に引っ張りだせる、よって、統計データのみならず、森羅万象について「覚える」ことの重要性はかなり下がったと言われます。

もちろんそういう面もあるのですが、私は統計データが頭に入っていることは思考の組み立てに必須であるので、プリントアウトでも何でもしてとりあえず必死でデータを覚えるというプロセスは非常に有用だと思っています。数字というのは客観的なデータなわけで、それを引用できるだけで瞬発的なやり取りが繰り返される議論を行う際、かなり優位に立てるでしょうし、自分の思考が織りなす仮説を検証するのにも役に立ちます。

もちろんどこまでデータを覚えておくかは、きちんと線引きをすべきだと思いますが、一番理想的なのは毎日使っているうちに覚えてしまうのですね。この主婦の方はそうでしょうか。ただ、それプラスアルファで重要になりそうなデータは強制的に覚えてしまうのがいいのでは、というのが私の意見です。